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「・・・・・うぅ・・・・っ」
悪阻は相変わらず酷く、安定期に入った今も続いている
ただ、お腹の赤ちゃんは元気に成長していて、僕のお腹は少し膨らみ始めた
月に一度の妊婦健診も、僕の体調が安定しないこともあり
2週間に一度のペースで受診している
何かあれば、すぐに入院になるとお医者様から言われ・・・
満足に家事もできない日々が続いている
「お前は体が弱いんだし、今まで何もなく順調に育ってるんだから」
「・・・・はい」
「こうやって一緒にいられるんだから、それだけで十分だ」
つらい悪阻も、ユンホさんの傍にいると落ち着く
ユンホさんは、仕事で疲れた体も、僕を抱きしめる事で癒されると言う
・・・お互い、必要とし合っているのだ
無理に家事をして、僕が入院・・・なんてことになったら・・・
僕達はどうなってしまうのだろう
少なくとも、僕は・・・ユンホさんがいない生活なんてもう考えられない
「・・・・一応、社長夫人なんでしょ?・・・身だしなみくらい、もう少し気を遣えば?」
今の僕の格好は、お腹を締め付けないように、ゆったりとしたスウェットの上下
そして、家事の邪魔になるからと少し伸びてしまった前髪を、ヘアピンで留めている
マスクを何重にも重ね、廊下の拭き掃除をしているところにインターホン・・・
無意識に、リビングのカメラを確認する前に玄関を開けたのが間違いだったのだ
・・・もう遅いけれど
「・・・すみません、・・・何か御用ですか?」
思いっきり部屋着の僕と、オーダーメイドの細身のスーツを身に纏った第二秘書
どちらがユンホさんの隣に相応しかと問われると・・・・
誰もが第二秘書だと答えるだろう
「体調が悪いのは仕方ないけど・・・でも、・・・
それがユンホさんの負担になってるって、自覚してる?」
「・・・・・え?」
手土産を渡され、仕方なく家に上げると
第二秘書は、綺麗な顔を歪めて僕を責める
「もう一度、ご実家に帰ったら?ユンホさんの事は、僕に任せてくれたらいいから」
「・・・・なっ、・・・」
「ユンホさん、前は僕が作ったお弁当を食べてくれてたのに・・・
今は、食べてくれないし、休憩時間にソファで寝てるんだよ?」
-----相当、疲れてるんだと思う
そう言って、僕が実家に帰るよう勧めてくる
----ユンホさん、・・・第二秘書の手作りのお弁当・・・食べてたんだ?
でも、今は食べないって・・・
疲れているから、食事よりも睡眠?
・・・・ううん、違う・・・よね?
疲れているのは、もちろんそうなのだろうけれど・・・
きっと、・・・僕の事を想って・・・お弁当を受け取らないのだろう
「奥様は子供を欲しがっているって・・・でも、ユンホさんは違うよね?
望み通り授かったのだから、早くユンホさんを自由にしてあげてよ」
「・・・自由・・・?」
「そうだよ、元々籍を入れるだけだったんでしょう?
それなのに、いつまでユンホさんを縛るつもり?」
第二秘書の言う事は、間違っていない
・・・間違っていない・・・のだけれど・・・
「僕は・・・っ、ユンホさんを縛ったりなんて・・・してませんっ」
目の前の愛人・・・結婚前から続く恋人の存在を、黙認・・・しているわけではないけれど
別れてほしい、とか・・・
仕事以外で会話をしないでほしい、会わないでほしい・・・とか
心ではそう願っていても、口に出したことは一度もない
「ユンホさんが、早く家に帰ってくれるのも・・・僕を支えてくれるのも・・・
全部、ユンホさんが僕のためを思ってしてくれることです」
「それが無理してるんだって、どうして気付かないの?」
疑問符を浮かべる綺麗な顔を、これ以上もう見たくなくて・・・
「子供が出来て・・・ユンホさん、喜んでくれたんです・・・
・・・一緒に育てよう、って・・・」
ぽろぽろと涙を流す僕に、今度は彼の方が慌て始め・・・
「泣かないでよ、面倒くさいなぁ・・・、・・・吐いたりしないでよ?」
「・・・はい、・・・すみません・・・」
さっきまで勢いよく対抗していたのに、急に泣き始めるとか・・・
愛人に慰められるなんて、本当に情けない
でも、面倒くさいと言いつつ・・・
彼にとっては、邪魔者でしかない僕の背中を摩ってくれるとか・・・
もしかして、ユンホさんと第二秘書って・・・・似ている部分があるのかもしれない
「・・・とにかく、ユンホさんは本当に疲れていると思うから・・・
奥様も、自分の事より、ユンホさんの事を一番に考えてあげてほしい」
最後にそう言い残した第二秘書・・・
僕は、その言葉の意味をずっと考えている
僕は・・・どうすればいいのだろう?
家事をして・・・体調面で心配をかけないようにすればいい?
それとも、やっぱり僕がいない方が・・・ユンホさんのためになる?
ユンホさんと離れて暮らす・・・なんて・・・
妊娠を知った時、この子がいれば・・・二人で生きていけると思ったけれど
でも・・・やっぱり、離れられないよ・・・
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| | 2018/03/28 21:11 | |