Blue Rose 27.
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Blue Rose 27. (part.~changmin~)
いつも温かい拍手をありがとうございます
「・・・・・ユノ・・・・・っ」
「そんな顔しないでください、たった三日間です・・・
三日我慢すれば、それからはずっと一緒だ」
ぎゅっとユノに抱きつき、侍女に促されて寝室を出る
そして、そのままお屋敷を出れば予想もしていなかった兄様の姿
「・・・・行くのか、・・・・・おめでとうチャンミン」
ふわりと抱き寄せられ、兄様から祝いの言葉
とても穏やかな表情の兄様は、国王としてではなく
僕の兄として・・・・血の繋がった兄弟として結婚を祝ってくれているのだ
ユノと別れ、兄様に見送られてやって来たのは
ユノと僕の森をもっと奥に進み、泉に囲まれた大きな神殿
・・・・・そこは、婚儀を挙げる場所
「・・・・・三日間も・・・・淋しいよ・・・・・ユノ・・・・」
しんと静まり返った部屋で、ぐすっと鼻を啜る音だけが響く
今日から三日間・・・・
結婚式の日まで、夫となるユノとは離れ離れ
純潔の花嫁は婚儀まで神殿に籠り、身を清めるのがこの国の決まり
夫の成功と、一族の繁栄
そして、立派な跡取りが産まれるように祈るのだ
三食の食事と湯浴み
そのお世話をしてくれるのも、いつもの侍女ではなくて
王家の血を引くものや、貴族の子息達
つまりは、良家の子供でなくてはならない
そんなふうに穢れない純な空間に独りぼっち
心に想うのは愛しいユノの事だけ
ユノも、僕だけを想ってくれているだろうか?
最初の一日は、いつも守ってくれるユノがいなくて心細く
二日目は、ユノとの出会いから、淡い恋心・・・・
そして、愛を深め合った日々を思い返した
最後の一日は、これからの二人の事
そして、嫁ぎ先のご両親の事
・・・・後に産まれてくるであろう二人の子供
全ての幸せを祈り・・・心身ともに清められたように感じる
「チャンミン様、とってもお綺麗です・・・・早く旦那様に見せてあげたい」
「・・・・・ありがとう」
四日目の朝・・・・僕は侍女の手によって純白の衣装を身に着ける
ユノが選んでくれた花嫁衣裳
旦那様の要望通り、露出は控えめに・・・襟元にはブルーローズの刺繍
そして、ブルーローズのブーケ
「旦那様がお待ちです、参りましょう」
そっと手を引かれ、神殿の大きな扉の前に立つ
揺れる木々も草花も、輝く泉の水面も・・・・全てが僕を祝福してくれているよう
「・・・・・・本当に綺麗だ、・・・・
お前の花嫁衣裳をあいつより先に見られて兄様は幸せだ」
「・・・・もぅっ、こんな時までユノと張り合うの?」
「当然だ、可愛いお前をユノに取られて兄様がどれほど悲しんでいるかわかるか?」
「・・・うん、でも僕・・・・ユノと幸せになるよ、
ユノがいればそれだけで幸せ」
国王である兄様と腕を組み、開かれた扉をゆっくりと進んでいく
仮にも王族の・・・・そして、騎士隊長の婚儀だ
国の重鎮達も勢ぞろいし、重々しい空気だけれど
--------ユノ・・・っ
広間の奥には神官と・・・・愛しい旦那様の姿
高身長で長い手足
背筋を真っすぐに伸ばした軍服姿は、今まで見たどのユノよりも輝いて見える
「綺麗だ」
一歩一歩、ゆっくりと歩を進め
兄様と組んでいた腕を離し、そっとユノの手を取る
三日ぶりの再会の言葉は、とてもシンプルで・・・それがよけい恥ずかしいとか
神官の前で愛を誓い、指輪の交換
そして書類にサインをすれば晴れてユノのお嫁さん
「・・・・・ぁ・・・んっ、・・・・ユノ・・・・・」
「愛しています、チャンミン様」
それまでの厳粛な空気を破り歓声が上がったのは
二人が誓いのキスを交わした瞬間
神殿の中をブルーローズの花びらが舞い
盛大な拍手が鳴り響く
「必ず幸せにします」
「・・・・はい、・・・・ユノ、・・・・僕をお嫁にもらってくれてありがとう」
大好き
皆に祝福されて、僕は夢が叶った
ユノのお嫁さんになれたんだもの・・・・
幸せを運ぶブルーローズのブーケ
先にお嫁に行ってごめんね・・・・という気持ちを込めて
青い薔薇を兄様に向かってぽんっと投げた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いつもポチっとありがとうございます
| Blue Rose | 22:24 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑
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| | 2016/10/04 03:05 | |