Summer festival
相変わらずダサミン溺愛のユンホ先生
夏の開放感からか、変態度が増しているかもしれませんw
いつも温かい拍手をありがとうございます
夏の開放感からか、変態度が増しているかもしれませんw
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「あぁ、可愛い」
思わず漏れた心の声
色合いは地味だけれど、浴衣を着付けられた本人がきらきらと輝いているのだから
この大人し目の生地がチャンミンの魅力を引き立てているのだろう
-----同じ名前なのにこんなにも違うのか
浴衣の着付けのためだけに呼び出されたミンホさんという秘書の呟きは
当然、俺の耳には届かない
もし、耳に入っていたとしても、俺の可愛い自慢の恋人を指しての言葉とは思わないだろう
男二人の着付けをさせられ、気の毒だとは思うけれど
「チャンミンさんはユンホ君が戻るまで待つんですよね?」
「うん、だからユンホ先生とチャンミン君は先に行って楽しんでね」
「じゃ、行こう?チャンミン」
「・・・・はい」
着慣れない浴衣姿に加え、足元は下駄
ぴょこぴょこと体を揺らしながら歩くチャンミンと手を繋ぎ駅に向かう
真っ赤になって俯く恋人は、いつまでも初心で可愛らしい
「・・・・あの、・・・・・・生徒に会うかもしれないのに、いいんですか?」
「いいよ、だって俺に大事な恋人がいるのは事実だし、皆知ってるよ」
ほら、と言って左手を差し出す
薬指に光る指輪は、仕事中も肌身離さず身に着けているのだから
「でも、・・・・・相手が僕みたいなのだと知ったら・・・・」
「びっくりするかもな?俺にはもったいないくらい可愛い恋人だからな」
「・・・・・違っ、・・・・そうじゃなくて」
恋人同士の甘い会話も、この場にヒチョルやユンホ君がいたらバッサリ斬られるだろう
まぁ、俺にはそんな嫌味も通じないけれど
だって・・・・見ろよ?
電車に俺の学校の生徒が乗っていないか、上目遣いできょろきょろと周囲を見渡して
電車の揺れに合わせて時々よろける華奢な体
放っておいたら、電車内をころころと転がっていきそうだ
細い腰を支えながら、緩んだ顔を誤魔化せないくらい、浴衣姿の恋人はいつも以上の可愛らしさ
「わぁ、・・・・すごい人ですね」
「ほら、手出せ?逸れないようにしないと・・・・お前、可愛いから心配だよ、俺は」
花火大会の会場に着き、その人だかりに驚くチャンミン
たくさん並んだ屋台に目を輝かせる恋人を、どこまでも甘やかせてやりたい
「何か食べる?」
「はい、僕、焼きそばが食べた・・・・」
「あ、祭りと言ったらあれだよな、おいで?」
「・・・・え、・・・・・・焼きそば・・・・・」
チャンミンの声を無視して連れて来た屋台の前には、艶々と赤く輝くりんご飴
「ちょっと、ユンホ先生?僕、甘いものは苦手で・・・・・」
「じゃ、小さい方にしようか・・・・・・・ん?」
------りんご飴はいりません
そっと耳元で囁かれるけれど、俺としては外せないアイテムだ
「・・・・・・・甘いっ、」
「そうか?残りは俺が食ってやるから」
「・・・・・・え?それなら・・・・」
------とりあえず、もう少し舐めてろ
首を傾げながらペロペロと、りんご飴に舌を絡ませるチャンミンを見て満足する
心の声は口には出さず我慢して・・・・・
次はフランクフルトを・・・なんて想像したところで
もしかして自分は変態なのではないかと自問するけれど、男なら誰だって一度は考えるだろう
「適当に食い物買って座る場所探そう、・・・・・ちょっと離れた所でもいい?」
「はい、僕、こんなだし・・・ユンホ先生の隣にいるのが僕みたいなダサい男とか・・・
ユンホ先生に申し訳なくて・・・・」
「あー、違う違う、可愛い恋人を人目に晒すのは嫌だし、人込みだと触れないだろ?」
「・・・・・・・え?」
「せっかく浴衣来てるのに、ま・・・脱がすのは家に帰るまで我慢するから」
「・・・・・・・なっ、・・・」
「ほら、ここおいで?」
「・・・・は、・・・い、・・・・・失礼します」
会場からは少し離れた場所に腰を下ろし、広げた足の間に遠慮がちに座るチャンミン
後ろから抱き締めれば、頬に当たる髪がくすぐったい
「・・・・・・んっ、・・・ユンホ先生・・・っ、」
「大丈夫、誰も見てないよ」
辺りは暗闇に包まれ、人気も疎ら
俺たちの他にも数組の恋人達がいるけれど、どうやら俺と同様、周りは目に入っていないらしい
「花火・・・・・始まりますよ」
「わかってる」
「・・・・ひゃっ」
「ん、可愛い反応」
項に吸い付き、浴衣の襟元から手を忍ばせる
小さな突起を探って弄る手は、もう止まらないとか
「・・・・うわぁ・・っ」
突然上がった花火に飛び上がって驚くチャンミンに触れながら幸せに浸る
二人で見た花火も、大切な思い出の一つになるだろう
「・・・・・綺麗です、ユンホ先生」
「うん、でもお前の方が綺麗だよ」
「冗談言わないで花火を見てください」
「俺はお前を見てる方がいい」
「・・・・なっ、・・・・後頭部しか見えないでしょ・・・?」
「そこも可愛い、お前は全部可愛い」
風に揺れて絡まった髪を指で梳きながらキスを落とす
夜空に舞う花火はもちろん綺麗だけれど
きらきらと目を輝かせる恋人の姿の方が、何倍も綺麗だとか
「愛してるチャンミン」
最後の花火が打ち上がったと同時に愛を囁き
愛しい恋人をぎゅっと抱き締める
「・・・・・・誘ってくれてありがとうございます、
僕、今日の花火・・・・絶対忘れません」
何年経っても変わらない想い
頬を染めてにっこりと微笑む恋人の姿を、俺も忘れないだろう
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| My Angel (番外編) | 22:24 | comments:12 | trackbacks:0 | TOP↑