political marriage 46.
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k*ikoさん♥
ありがとうございます♪
political marriage 46. (part.~changmin~)
いつも温かい拍手をありがとうございます
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「姫様?・・・・・体調がよくないのですか?
それとも、何か悩み事でも?」
「いいえ、ヒチョル様、
僕はとても元気ですし、毎日穏やかに過ごしています」
「・・・・・・うーん、・・・・・・でも、どこか変なんだよなぁ・・・」
「いいえ、普段通りです」
------はぁ・・・っ
医務室を出て、長い廊下をゆっくりと歩きながら
部屋からだいぶ遠ざかったところで足を止めて、大きく息を吐き出す
それはもちろん、ヒチョル様が仰るように体調が悪いせいではなく
むしろその逆
城内ですれ違う人々には、軽く会釈をして
丈の長い上着の裾を押さえながら、少しお澄ましして・・・・
「チャンミン様」
「・・・・っ、・・・・・・お願い、・・・・・ユンホ様には内緒にして?」
甘い匂いに誘われて、調理室めがけて小走りになる
それをカイ様に止められて
だって・・・・もう限界だったんだもの
里帰りの許可を頂くためとはいえ、正妃らしく大人しく振舞う日々
そんな僕に対して、ヒチョル様が感じた違和感は正にそれ・・・・
執務室まで小走りで駆け抜けて
庭に出れば、大きな笑い声
従者達の間では、無邪気でお転婆な姫だと言われていた
妊娠が判明してからもそれは変わらず・・・
里帰りの話が持ち上がった途端、急に大人しくなった僕
でも、もう・・・・我慢の限界
「シウミンさん、今日のおやつは何?」
「正妃様、今日はクッキーをたくさん焼きました」
「本当?ねぇ、・・・・今日も少しだけ・・・・ユンホ様の分とは別に包んでくれない?」
「・・・・・はい、・・・・・それは構いませんけど・・・・」
首を傾げるシウミンさん
コック姿がまだまだ初々しくて・・・・
料理人の中では新人さんらしいけれど、僕は彼が作るお菓子が大好きで
「・・・・・あぁ、美味しいっ」
寝台の上に寝転んでクッキーを頬張る
僕のお披露目と里帰りのため、いつも以上に沢山の仕事を抱えているユンホ様
今までのように、二人でゆっくりお茶を楽しむ時間もなくて
先程貰ったクッキーを執務室に届けた後、真っ直ぐ部屋へ戻る
淋しいけれど、最近は・・・・僕なりに楽しみを見つけたとか
「・・・・・太っちゃうかな?・・・・でも、平気だよね?
美味しいものを食べると幸せな気持ちになるもんね」
パクパクとクッキーを口に運んでお腹の子に語りかける
お布団の上で物を食べるなんて・・・
お行儀が悪い事は承知だけれど
「・・・・あぁ、・・・・楽ちん・・・・・
ふふっ、・・・・・こんな所をユンホ様に見られたら・・・・・」
------驚くかな?
呆れちゃうかな?
それとも叱られる?
小腹が満たされた後は、ベッドで手足を投げ出して大の字で寝ころぶ
両足の膝を立てれば、女性ならドレスの裾から下着まで丸見えだろう
男でよかった
そんなふうに呑気なことを思いながら、うとうとと寛いでいられたのも束の間で
「・・・・・・・・チャンミン」
------っ、
・・・・・・・え?
「・・・・・ユンホ様っ、・・・・・・ぁの・・・っ、・・・・違うんです」
「わかっている、体調が悪くて横になっているわけではないのだろう?」
どうしよう・・・・・見られたっ!
突然部屋に入ってきたユンホ様は、大股を開いた僕を見ても表情を崩さない
普段通りのクールな佇まいが、今日はやけに冷たく見える
「そんなに慌てなくとも・・・・・腹の子が驚くぞ」
「・・・・・申し訳ありません」
慌てて飛び起きて、ベッド上で正座する
今更おしとやかに振舞っても遅いのだけれど・・・・
「・・・・・お前は・・・・
料理人まで手懐けたらしいな?・・・・愛想を振り撒くなと言ったはずだが?」
「・・・・・してません、・・・・・手懐けるだなんて・・・・・そんなこと」
お菓子目当てで、調理室まで走ってしまった事は仕方ないとして・・・
まさか、お茶の時間を寝台で過ごしていた事までカイ様にバレていたなんて
「・・・・・お前は本当に・・・・・」
「申し訳ありません、・・・・ユンホ様っ、・・・・お願いです、嫌わないで・・・・」
「・・・・・嫌いになるはずがない、・・・・ただ、・・・・
こんなにも愛らしい妃で困っているだけだ」
ふわりと抱き寄せられて、背中とお腹を撫でられる
その手はとても優しくて温かくて
お腹の子も、僕も・・・・二人とも、こんなにも大切に扱ってくれるユンホ様
自分のお行儀の悪さに、恥じらいと反省を繰り返す
「明日からはまた執務室に来い、・・・・・
・・・俺も、チャンミンがいないと仕事がはかどらない」
「・・・・・はい、・・・・ユンホ様」
「・・・・それから、チャンミン・・・・・
・・・・・いい眺めだが、足を開くのは俺に抱かれている時だけにしろ」
「・・・・っ、・・・・・はい」
・・・・・どうやら僕は
ユンホ様の前だけでは、自然とおとなしく・・・・おしとやかな妻になれるみたい
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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