「なんでそんなことになるわけ?」
「だから・・・ごめんって・・・・」
大きな目を潤ませて必死に謝る姿を見れば
それ以上何も言えなくて
「で?テミンになんて言ったの?」
「・・・・・ユノヒョンには、ちゃんと・・・・いるからダメだよって・・・・」
「そこまで言われて、なんで会いたいとか・・・言い出したんだろ・・・?」
「・・・・会って確かめたいって言うから」
ミノが余計なこと言うからだろ・・・・・?
・・・だけど
テミンか・・・
「あいつ、ほんとにユノヒョンのこと好きそうだもんな」
キュヒョナは他人事みたいに笑ってて
・・・僕は泣きそうなんだけど・・・・
テミン、可愛いし・・・・ヒョンも可愛がってるし・・・・・
「ライバルの登場に焦ってる?」
え?
「・・・・そんなことない」
キュヒョナには強がってみせるけど、本当は・・・・
「そうだよ、ユノヒョンは浮気とか絶対しないって」
それは・・・前にミノに言われた時に確認済みだよ・・・
僕も完全に振り回されてるよね・・ミノに
「でもさ、相変わらず上手くいってるんだろ?」
「うん・・・絶対ね、ヒョンの方が僕のこと好きだと思うよ」
二人の前ではこう言っておかないと・・・
ヒョンを好きになりすぎた僕の気持ち、知られたくないから・・・・
「この前のユノヒョン見てたら、僕にだってわかるよ」
「だろ?ほんと、ユノヒョンの溺愛っぷり凄いんだから」
「ちょっと・・・やめてよ」
「なぁ?ユノヒョンって、お前と二人でいる時もあんな感じ?」
キュヒョナに乗せられて、散々恥ずかしいことばかり喋っちゃったから
今日は絶対言わないって・・・そう思ってたんだけど・・・
「いつもそう・・・好きだよとか可愛いとか言って・・・
すぐに触ってくるし」
「チャンミナさ、男同士のスキンシップ嫌いって言ってなかった?」
そう言えば、そんなこと言ってたっけ?
「ヒョンだったら・・・平気かな・・・・?
・・・ヒョンになら何されても大丈夫」
「チャンミニヒョン・・・最近は僕が抱きつくと嫌そうな顔するのに」
「違う、違う、嫌なわけじゃないんだけど・・・」
ヒョンがだめだって言うから・・・
「ミノは知らないんだっけ?
ユノヒョンに言われてるんだよな?気安く触らせるなって」
「嘘?!そこまで言うんだ?僕達でもだめってこと?」
「そ・・・チャンミナに触れていいのはユノヒョンだけってこと」
言いたい放題のキュヒョナに呆れちゃうけど
でも、ずいぶん前にヒョンに言われた事を守ってる僕も健気だよね・・・
「そんなに愛されてるんだ・・・・」
「でもね、相手するのも大変なんだから・・・」
ヒョンのペースにも大分慣れてきたけど・・・・
「一回じゃ終わらないって言ってたもんな?」
「・・・うん、だからね、最近は3回くらいなら許しちゃう」
・・・・・恥ずかしいけど、僕も一回じゃ足りないって思っちゃうから・・・
「場所、変えてみたりした?」
「うん・・・でも、ソファーとかやっぱり恥ずかしくて・・・明るいし」
「でも、ユノヒョンは喜んでるだろ?」
「明るいのは嫌だって言っても、その方がよく見えるからって・・・」
絶対喋らないって、そう思ってたはずなのに
自分では気付かないくらい頬は緩みっぱなしで・・・
「チャンミナの話、面白いだろ?」
「凄いね」
二人の会話すら耳に入ってないとか
いつだって、ヒョンのことしか頭にないから
「でもさ、朝起きたら身体とか綺麗になっててね・・・記憶ないんだけど
ヒョンは何回くらいで満足するんだろ・・・」
そこは今でも疑問に思ってることなんだけど・・・
「「知るかよ」」
同時に言われて、やっと我に返るとか
今更、真っ赤になっても遅いのに・・・・
「そうやってさ、テミンの前でも惚気てればいいんじゃない?」
「・・・・・・あ」
そうだ・・・テミン・・・・
・・・・忘れてた
ヒョンに会いたいんだっけ・・・?
本当は会わせたくないんだけど
その場に、僕もいて大丈夫かな・・・・?
でも、二人きりで会わせるなんて僕には無理だよ・・・
ヒョンには僕だけを見ていてほしいから・・・・
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