crossroad 4.
コメントをくださった
き*んさん♥
c*co.hanaさん♥
leonさん♥
ありがとうございます♪
crossroad 4. (part.~changmin~)
いつも温かい拍手をありがとうございます
き*んさん♥
c*co.hanaさん♥
leonさん♥
ありがとうございます♪
crossroad 4. (part.~changmin~)
いつも温かい拍手をありがとうございます
スポンサーサイト
-----今日もいる
交差点の彼と会うのを・・・いや、会う・・・とは大袈裟かな
信号待ちの時間だけ、傍にいられる
顔を見て・・・タイミングさえ合えば朝の挨拶を交わす
警察官と通行人
全く接点はないけれど・・・
僕は、彼の顔を見るだけで幸せな気持ちになれるのだ
・・・・・あ
交差点の手前で思わず立ち止まる
目に入ったのは、3人組の女子高生
こそこそ耳打ちしながら、すっと彼の横に立ち・・・ちらちらと視線を送っている
女の子たちの頬が赤く染まって見えるのは気のせいだろうか?
・・・そう、だよね
あんなに格好良いんだもの
勝手に交差点の彼・・・なんて呼んで、時々挨拶を交わすだけで
たったそれだけで、彼の住む世界に自分が入り込んだかのような錯覚・・・
浮かれていたのだ、僕は・・・
彼は、きっと人気者で、彼に憧れ・・・想いを寄せている人は沢山いるはずだ
僕なんか・・・その他大勢の中の一人
これ以上、想いが膨らむ前に・・・気持ちに蓋をしなければ・・・
「どうした?チャンミン、元気ないな?」
「そんなことないです、大丈夫です」
「・・・そう?悩みでもある?仕事の事?」
「いいえ、覚える事は沢山ありますけど、仕事はとても楽しいです」
あの日から僕は、彼の隣に立つのをやめた
そして、週の半分は・・・あの交差点を通らないようにしている
元々、遠回りして通勤していたのだ・・・彼に会うために
最寄駅から、真っ直ぐ職場に向かう・・・その方が自然なのだから
こうやって、少しずつ距離を置き・・・少しずつ・・・彼を忘れる
きっと・・・このまま、彼と出会う前の日常に戻れるはずだった
けれど、シウォンさんが企画してくれた僕の歓迎会の日・・・
距離を置いていたはずの彼と僕の関係が一気に進んだのだ
シウォンさんと二人、料理教室の片付けを終え
一緒に料理を作って、ささやかながらその場で歓迎会の準備に取り掛かる
賑やかな場所は好きではないし・・・
新卒採用ではないのに、大袈裟に祝われるのも恐縮するし、
そういう理由もあって、歓迎会の場所は料理教室の休憩室にしてもらったのだけれど
「せっかくのお祝いなのに遅れてごめんねー」
「遅いぞ、ドンへ、ちゃんとケーキ買って来たか?」
「ケーキはユノが持ってる、ユノはあの可愛い子の手作りがいいって言ってたぞ」
「おい、勝手に話を作るな、俺はそんな事は言ってない」
「えー、でもそう思ってるくせに」
突然の来客、そして・・・急に騒がしくなった
でも、でも・・・・っ
そんなことよりも・・・・どうして、・・・・彼が?
警官の制服は脱いでいるけれど、見間違えるはずがない
「シウォン、美人アシスタントちゃん、早く紹介しろよ・・・・って、ユノが言ってる」
「だから、俺は何も・・・っ、・・・」
彼と一緒にいるのは・・・あぁ、あの・・・巡回時の警察官?
私服の警官が二人・・・どうして此処に?
理解できず、困惑している僕と・・・彼の視線がぶつかる
お互い、何も言葉を発しないまま見つめ合い・・・
「・・・初めまして、・・・ではないですね、・・・俺はユンホです、
今日はお祝いに来ました、お招きありがとうございます」
「・・・あ、・・・あの・・・、僕は・・・・チャンミン・・・・です、
わざわざ、ありがとうございます」
-----ユンホ、・・・・さん
交差点の彼は、ユンホさんという名前の警察官
なぜ・・・ユンホさんが僕の歓迎会に招待されたのか・・・そんな事、どうでもいい
お互い名乗り合い、二人の周囲が、ふわりと甘く柔らかい空気になった気がする
ユンホさんが口元を緩め、僕も微笑み返したその時・・・
「チャンミン、ユノと目が合うと妊娠するぞ」
「そうそう、こいつ天然タラシだから、今まで何人孕ませたか」
シウォンさんと、もう一人の警官・・・
ドンヘさんが、ユンホさんと僕の間に割り込み、視界を遮る
シウォンさんはともかく、ドンヘさんは・・・警官なのに、発言・・・言動共に軽い、軽すぎる
僕の中の警官のイメージと・・・違う
「お祝いのケーキ、俺・・・苺が好きなので、苺たっぷりのケーキです、
チャンミンさんも・・・好きですか?」
ユンホさんは、微笑みながら大きな箱からケーキを手渡してくれる
「・・・はい、・・・僕も・・・大好きです」
・・・信じられない
憧れていた交差点の彼と、・・・こんなふうに自然に会話できるなんて
シウォンさんとユンホさん、ドンヘさんが、高校時代からの友人だったことも
この日、初めて知ったのだ
この日から僕は・・・
恋心に蓋をするどころか・・・ユンホさんへの想いがどんどん膨らんでいった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ブログランキングに参加しています
いつもポチっとありがとうございます
| crossroad | 20:57 | comments:8 | trackbacks:0 | TOP↑